<ぶらり飛鳥>
飛鳥は古代国家誕生の地として広く知られています。
592年に推古天皇が豊浦宮に即位してから、694年に藤原京に遷都するまでの約100年間、
飛鳥に天皇の宮殿が継続的に営まれ、政治文化の中心地として栄えました。
中国、朝鮮からの仏教伝来と共に古墳時代から移り変る飛鳥は、
古墳にある埴輪や、仏教に見られる仏像などとは異なる奇妙な形の石造が数多く点在し、
不思議な空間が広がっています。

左から、「亀石」 「酒船石」 「鬼の雪隠」 「鬼のまな板」
「飛鳥」と書いて“あすか”と読むことは言わずとしれたことですが、
「飛」と「鳥」を辞書で調べても“あすか”には該当しません。「飛鳥」はまさしく“あて字”です。
かつて、「アスカ」という地名がまず先にあり、「明日香」の字があてられ、
『飛ぶ鳥の明日香の里』と万葉集などで呼ばれたことから、
「飛鳥」は「アスカ」を表すようになったといわれています。
日本に来た渡来人が安住の宿としたこの地を朝鮮語で“やすらかなるふるさと”
という意味のアンスク(安宿)と称し、これが訛ってアスカになったという説。
古代朝鮮語で村を意味する“スカ”に、接頭語の“ア”がついたという説。
その他、インドのアショカ王の名前から転化したものとする説もあります。
インドでアスカとは、“理想の楽園”という意味を持つそうですから、
「アスカ」は国境を越えて郷愁を誘う言葉のようです。.
※久しぶりにリフレッシュできました!
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高松塚古墳 |
藤原京期に築造された終末期古墳で、
直径23m及び18m、高さ5mの二段式の円墳
1972年に極彩色の壁画が発見された。

西壁女子群像 東壁女子群像 |

石舞台古墳 |
かつてこの地の権力者であった、
蘇我馬子の墓と言われる遺跡。
大きな石を重ねて作ったその総重量は、2,300t

石舞台内部 |

酒船石遺跡 |
まるでミステリーサークルのような
謎の模様が刻み込まれた石
いくつかの石造物からなる遺跡

亀形石造物
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飛鳥寺 |
596年、蘇我馬子によって建立された
日本で最初の大寺院

飛鳥大仏 |

橘寺 |
聖徳太子誕生の地に
太子自身が創建とされる寺

石造仏二面石
背中合わせの二つの顔は
それぞれに人の心の善悪を象徴 |

岡寺 |
『東光山 真珠院 龍蓋寺』
岡にある寺 から 岡寺 と呼ばれる。
日本最初のやくよけ霊場

龍を池に封じ込め石で蓋をした
龍に蓋をする→龍蓋寺 |